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映画『ドミノ-※原題-HYPNOTIC』

ベン・アフレックが主演として出た久々のヒット映画?ヒットしたかどうかは知らないが、映像を見る限り予算が限られていて、そんなにヒットさせようとしていない気もする。『インセプション』と同じ映像効果があったが、ちょいだしで終わっていた。その奥は?その奥は?その奥は?というところに話は進んでいかない。ただの映像効果としてあるに過ぎない。食いつなぎのために造った映画と言われても仕方ないかもしれない。ストーリーもドラマのパイロット版的な感じだ。続編ありますよ~っていう感じの終わり方もなんだかなぁという感じだ。

監督はロバート・ロドリゲス。この作品では監督だけでなく、原案・脚本・プロデューサー・撮影監督・編集を全てやっている。この前の作品は「アリータ バトル・エンジェル」。「スパイキッズ」シリーズも手掛けている。そのほかのラインナップを見ると作風が低予算と言うよりは本当に低予算で映画をまとめあげるのがうまい人のようだ。「まぁ、まずまずかなぁ~」っていう感じの映画を作るのがとてもうまい人。当然、期待して見に行くと裏切られた感じになるから、酷評されることも多いんだろうなぁ。フォローと言うわけではないけど、コロナの影響を受けて撮影期間が縮小されたらしい。(いや、そういうの得意そうかもw)

『ドミノ』というのは実は和名で原題は『HIPNOTIC』。いつも思う。英名はロジカルすぎるw。この映画を見て、日本で売ろうと思ったとき、確かに『HIPNOTIC』じゃ売れないだろうなぁと思う。ドミノという言葉の意味、概念を解き明かすこともこの映画を最後まで見るための隠れテーマとなっているので、映画の本質を突いたタイトルとしてドミノは大正解だろうと思う。ただ、映画のタイトルとして映像の中でドミノは出てこないのだ。終始そこは『HIPNOTIC』なので、そこがすごく戸惑うところ。おそらくできた映像に後から手を加えちゃいけないんだろうし、だからこそ、各国で売れそうな名前に変えられるんだと思う。そういう事情はあるんだろう。

子どもに見せられる?

映倫区分:G

子どもには見せることはできると思う。しかし、この映画を見た後、子どもから出てきた疑問にしっかり説明できるだろうか?それができるならすごくいい映画になると思う。でも残念ながらそれは全員できないと思う。できる人はごく少数だろう。自分の世界をちゃんと持ってないと無理だろう。子どもに見せる前に自分の世界をしっかり確立しておくことが必要だと思う。危険性としては今見ている世界を信じられなくなることだけど、多分それは杞憂だろう。なぜなら、ほとんどの子どもは親が興味を示さない世界には反応しないからだ。子どもの世界観が崩壊するということはほぼないと言っていい。

見る前は子どもも連れていくのもいいかな?と思っていたが、見終わってから「自分の子どもに見せたいか?」と、問われると、『わざわざ見せる必要なし』と思っている。わざわざ見せる理由がない。なんとなく安っぽいし、ストーリーは単純。でも映像効果が子供には難しいと思う。これを見せるならまだ、『インセプション』か『マトリックス』の1作目を見せたい。

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キャスト

ダニー・ローク ベン・アフレック
ダイアナ・クルーズ アリシー・ブラガ
デルレーン ウィリアム・フィクナー
ニックス J・D・パルド
リバー ダイオ・オケニイ
エレミア ジャッキー・アール・ヘイリー
不明 ジェフ・フェイヒー
監督|脚本|原案|プロデューサー|撮影監督|編集 ロバート・ロドリゲス
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