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映画『スーパー30 アーナンド先生の教室』

キャッチコピー
親ガチャなんて関係ない
貧しくても最高学府を目指せ!
 世界を変える情熱を描く奇跡の実話
「王の子が王になるのではなく、能力があるものが王になる」

勝手にキャッチコピー
絶望的なリアルで真剣に生きる

感想

インドは遅れた国、時間が止まっている国というイメージがあるが
それを刷新してしまうリアルが伝わってくる。
そこで生きている人達が実際にいて、必死で生きている姿が
リアリティ溢れて描かれている。

教育を受けさえすれば収入が良くなり、
暮らしが良くなる
それが幸せということが明らかに前提としてある。

対して日本では高度な教育を受ければ受けるほど
大企業に就職できる可能性は高くなるけど
貧困がリアルではないので、それだけで幸せを感じない。

そこは共感できないけどやっぱり感動する。
本当に観てよかった映画。

学んだ教訓

・バーンアウト(資金が尽きること)を恐れるなら事前に資金源となる人と相談したらいい
・初志貫徹する意志は必要だけど、資金がない中で貫き通すなら知恵がいる
・頭が良くてでも実業で儲けられないならコンサルをするとよい
 劇中、主人公はお金がなくなりほとほと困り果てた末に飲食店コンサルをおもいつく

ストーリー的に、主人公をカリスマ教師にしてくれた塾の社長と事前に話あっていれば
もっとうまく、効率よく塾の運営ができたように思えた。
塾の社長を「教育マフィア」という悪役としてわかりやすく表現したかっただけなのか?

実際は有料の塾を別に持っていて
その収益や講演料などで
貧困層から30人だけ選抜して無料で教えているらしい。

なので現実には劇中のような
わかりやすい形の教育業界からの圧力はないと想定される。

しかし、映画の最後にテロップが出るが、
何度か襲撃にあっているらしい。
今はボディーガードをつけてるとのこと

寄付は必要ないから今は受けてないとのこと
お金はあるようだ

主人公の教え方が素晴らしいとのことだったけど、
その点映像ではあんまり説得力がないのが残念。
もっとここのところを魅せてほしかった。

「本の教科書だけでなく、生活全てを教科書とするように」というのが
基本方針ということだが
インドでは「ジュガール」(その場にあるもので解決する)精神は
一般的なはずで特に珍しくもないはず、
とはいえ、教育界にこの精神を持ってきたのはアーナンド先生がはじめてということなのかも?確かに「貧困」は「あきらめ」の原因になる。
「カーストを超える」ということはすごく壁が高いんだろうなと想像できる

「王の子が王になるのではなく、能力があるものが王になる」
「王の子が王になる」という言い回しがあるらしい
しかし、最初の王は能力があったから王になったのではないか?
そう思えない社会環境があることを暗に示している
ここにも「カーストを超える」ということはすごく壁が高いんだろうなということが伺える

子どもに見せられるか?
リアルな暴力や性的描写はなくそういう意味では見せられる。
社会勉強的には最適。
貧困層のリアルを見せたくないならやめたほうがいいかも。

あらあらすじ
インドの教育もので、なんというか、すごく心に訴えるものがある。
日本では考えられないほどの貧富の格差が半端ない絶望の中にあって
その中で奮闘する予備校教師と貧困層の生徒の物語
インド映画にしては、歌って踊るところは控えめ

映画についてあれこれ
インドでは教育問題が国民の関心事の一つという事だが
それがよくわかる

あとがき
インドでは教育格差が存在し、それがインド人が注目しているところということなので
よく映画の題材につかわれるとのこと

キャスト
役名 芸名
アーナンド・クマール リティク・ローシャン
スプリヤー ムルナール・タークル
ラッラン・シン アーディティヤ・シュリーワースタウ
ラーム・シン パンカジ・トリパーティー
監督 : ヴィカース・バハル
まとめ
ジュガール精神で、自分ができることをやっていくのが大事だ

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